「幸せの教室」 監督トム・ハンクス キャスト ジュリア・ロバーツ FFビデオ制作

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トム・ハンクスが『すべてをあなたに』以来、久々に監督、脚本、主演を務め、リストラから気持ちを切り替え通い始めた大学で運命を変える女性に出会う中年男性を描くヒューマン・ドラマ。大学を卒業していないがために仕事をクビになる男にトムがふんし、教えることへの熱意をなくした教師をジュリア・ロバーツが演じる。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のタラジ・P・ヘンソンや『ジャッキー・ブラウン』のパム・グリアなど多彩な俳優陣が共演。

ドラマとしては山もなく谷もない脚本という感じでした。二人の有名俳優の演技とジュリア・ロバーツのファッションが見どころでしょうか。

トムの部屋を同級生が片づけに来て、なんという汚い部屋なの見てられないと言って掃除してくれます。これは男性の一人暮らしに言えることで、やはり一週間に一度の掃除が精いっぱいなので、埃りを取るだけ、到底整理整頓まではいきません。独身男性の部屋の様子がよく描かれていました。

トムは通学用にバイクに乗って経費を節約しますが、これは実は大きな意味があります。実際は車を捨ててバイクにしないと本当のメリットはないのですが。彼は車を持っているもののガソリン代を節約する目的でバイクにしたのです。現代でもお金を貯めている人は自転車かバイクしか持っていない人です。車を持っている人は相当の経費を負担していますから。

都内に住んでいて車を持っていない若い正社員の人たちは大体年に100万は貯められますね。車の経費分が貯蓄できるということ、別に節約している分けではありません。バイクは危険だからと持たないようにすると更に交通事故のリスクもなくなりますね。10年たてば確実に1000万円になりますから馬鹿にはなりません。それくらい車を持たないことは大きな意味があるのです。

20代の大学生の中に40歳代の中年学生が入るとどうなるのか。結構自然に受け入れてくれる。友達付き合いができる。その辺が描かれていると思います。教師と年齢が近くて近づいて行くのは自然なことでしょう。大学は教師も学生も一般の社会経験、職場経験がほとんどありませんから中年学生はきっと新鮮に見えると思います。社会経験が20年もある人が同じ教室で学び始めたらその違いにがくぜんとするはず。現場経験は授業の内容を実践して課題を解決して収入を得ているプロの経験なのですから。

県知事経験者が大学教授になったりしますが、その経験はどんな高名な知事未経験教授の講義よりもレベルが高いのは当たり前です。つまりトムが評価されるのは当然ということなのです。大学生のレベルは社会経験のある人と比べられないほどのものだと思います。だって何も経験がないから仕方ありません。何かの事情で40歳代で大学に行く人があればぜひお勧めします。きっと楽しめると思います。

この映画は敵対する人が出てきません。初めにトムの首を切るスーパーの幹部だけです。だから葛藤がないのでしょうね。それなりにいい人ばかりですから。トムがあえてこのような脚本を書いたとしたら何を言いたかったのでしょうか。

一番長く描かれているのは大学の生活です。若い大学生との交流を通してトムが変化していく、中年の大学生活を描きたかったのかもしれません。だから大きな葛藤もありません。しかし、新しい出会いがあり、仕事が見つかり彼は変わっていきます。幸せの教室というタイトルの通りに、そして美人教師の恋人という幸せをつかむ。

まったりとした映画ですが、何を言いたかったのかを深く考えることで映画の魅力が見えてくるはずです。

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