FFビデオ制作の東京事務所と三重スタジオを毎月往復している私には衝撃的なエッセイです。とてもよく理解できます。
曽野綾子さんのエッセイのパワーが何処にあるのか、それは確実に的を射抜いている点にあることを納得しました。エッセイの内容はとことんそぎ落として自らが信じる真実のみを書いてみえます。それも一般的には流通していない表現で。プロのエッセイストは凄いですね。
千住真理子さんもエッセイが上手いですが、曽野綾子さんの経済的自立による怖いものなしの生活環境で書かれる内臓をえぐるものとは違います。
「都会には完全な魂の自由がある」とは正に事実です。しかし、前提条件があります。
私は4年前まで三重県津市に住んでいましたがそこには村の生き方がありました。私のように長男なのに住所を東京に移している不埒者は村八分だと思われているかもしれません。私は人が何と言おうが馬耳東風ですから気にしませんが、お袋はそうはいきません。村の生き方を踏襲する生き方になります。
最近は村においても高齢化が進んで人のことには余り構わなくなってきていますから、昔ほどではないと思います。でもみんなで協力して村の役割を担っていくしかありません。
東京に魂の自由があるのか・・・・・・・・・残念ながら有りますね。
違法行為にならなければ全て自由です。とても便利で芸術も食文化も遊びもあらゆるものが揃っていますね。あんなに沢山人がいるのに知っている顔の人にも会いませんから気楽です。問題は自由を支えるお金がいることです。都会は家賃と生活費と小遣いさえあれば魂を解き放つことができます。しかし、お金が無いと魂に自由はありませんのでお間違いのないように。
でも、地方に住むほど多額の金はかかりません。
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