「ひよっこ」の演出には天候もキチンと演出されていました。
行方不明だった父親の実と会って、一度は手を握るもののみねこのことが記憶にないので手を離します。手を繋ぐのは心が通じている、離すと心が離れる演出ですね。
このシーンの途中から雨音が聞こえてきます。これはみねこの心が泣いているという演出。雨の中に飛びだして途方に暮れるみねこに追いかけてきた父の実が笠を射しかけて雨を遮ります。これからのドラマの行くすえを暗示しています。実がみねこの泪を止めると言う意味です。心情を天候や手を繋ぐことで演出、隠喩ですね。
朝ドラは映画を見る時と同じように照明や隠喩、モチーフなどを注意して見ているとドラマのキャストの心情がよく伝わります。台詞なんて必要ないですね。だから楽しい「朝ドラ」なのです。
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