都内の紅葉名所の一つに日比谷公園の首賭け銀杏があります。樹齢約350年と言われます。とても見事な大銀杏です。
このイチョウは日比谷公園開設までは日比谷見付(現在の日比谷交差点)にあったもので、1901年(明治34年)道路拡張の際、じゃまになると伐採されようとしたのを、この公園の設計者であった本多静六(ほんだせいろく)博士が、「私の首を賭けても移植を」と東京市参事会議長の星亨(ほしとおる)氏に懇請し、イチョウを今の場所まで450m移動させたそうです。それで「首賭けイチョウ」と呼ばれています。
巨樹の大切さを訴えた本多静六博士は、新宿区の明治神宮、福岡市の大濠公園など全国の多くの公園の設計者として知られており、「日本の公園の父」といわれています。なかでもその代表作がこの日比谷公園です。
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