「いま、会いにゆきます」 監督 土井裕泰 キャスト 竹内結子、中村獅童  FFビデオ制作

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死んだはずの妻と再会し、奇妙な共同生活を送るという同名小説の映画化。監督は「ビューティフルライフ」や「GOOD LUCK!!」など数々のヒットドラマをてがけた土井裕泰。主演にはドラマや映画で引っ張りだこの竹内結子が初の母親役に挑み、その夫を歌舞伎界の革命児こと中村獅童が扮する。シンプルでまっすぐな家族愛に目頭が熱くなること必見の感動作。

「雨の季節に戻って来る」そう自作の絵本に書き遺して、秋穂澪が逝って1年。夫・巧は妻を幸せにしてやれなかったことを、6歳の息子・佑司は自分が生まれたせいで母の寿命を縮めたことを、今も悔やんでいた。やがて、梅雨。果たして、澪は約束通りふたりのもとに帰って来た。記憶を失くしているものの、巧との想い出を辿りながら次第に夫婦の、そして母子の絆を取り戻していく澪。だが梅雨の終わりと共に、彼女は再び彼らの前から姿を消した。しかし、巧は澪が遺した日記帳によって、実は大学時代に交通事故で生死の間をさまよっている時、未来へジャンプし巧との結婚生活を体験していて、巧と結婚すれば、佑司を出産すれば死ぬ運命にあると分かっていながら、それでも彼との結婚を選んだことを知るのである。そう、澪は幸せだったのだ! 澪が戻った奇跡の6週間で、巧と佑司はそれを確信することが出来た。

素晴らしい作品。ストーリーがいい、キャストもいい、アングルもいい、泣ける。人間愛が伝わります。

恋愛とはsexを目的としたものでsexと同義語、究極の愛とは相手のために命を投げ出すこと、信頼とは信じて頼めること。つまり、「いま、会いにゆきます」は相手のために命を投げ出す究極の愛情を描いていると思います。 だから感動しますし涙が止まりません。

れは小説塩狩峠で乗客を救うためにわが身を線路に投げて列車を止めようとした行為を思い出させます。感動して涙が止まりません。私が役者なら涙を流して泣くシーンは塩狩峠を思い出します。

 

妻の生前のビデオを見るシーンがあります。それをタイムスリップしてきた記憶のない妻に見せます。彼女は自分のことだと理解します。人生記ビデオもまさに同じで、ビデオの中で故人は生き続けています。まるで生きているように。

家が坂の上にあるから毎日自転車は苦労しますね。未来にタイムスリップして自分の寿命と将来を知る。しかし、かわいい子供を産んで死ぬことを選ぶ。涙。バースディケーキを12年分予約、幽霊ではなく実物だからそれがまたいい。結局日記に経過を書いていたからタイムスリップしたことも親子に伝わって、それでも結婚することを選んだ妻の愛情。

命をささげて「いま会いに行きます」のタイトルに込められた涙、感動、素晴らしいです。

竹内裕子の映画は脚本がいいからいつも見ています。よくここまで完成された作品を作れたものだとプロの仕事に頭が下がります。最高水準の完成度です。

 

 

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