「オールド・ボーイ」 監督: パク・チャヌク  キャスト:チェ・ミンシク、ユ・ジテ、カン・ヘジョン   FFビデオ制作

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パク・チャヌク監督復讐三部作の最高傑作。
2004年カンヌ映画祭グランプリを受賞。日本の漫画「オールド・ボーイ」が原作。

デスは、妻と幼い娘を持つ極めて平凡なサラリーマン。 酔って暴れて、警察の世話になったある雨の夜、 帰宅途中に何者かに拉致され、監禁部屋に閉じ込められる。 食事は中華料理店の揚げギョーザだけ、8坪という制限された空間でテレビ見るのがすべて。
そうして1年が過ぎた頃、ニュースを通して自分の妻が殺害されてこと、 自分が殺人犯とされていることを知る。デスは自殺しようとするが、死ぬことさえ彼には許されない。

デスは復讐のために肉体を鍛え始め、自分を閉じ込めた人々や事件を全部記憶の中から取り出し、 悪行の自叙伝を記録する。一方、脱出のために監禁部屋の片隅を鉄の箸で掘り続ける。
監禁15年を迎える年、 ついに片手が外に出る程の脱出口ができた時、なんと15年前に拉致されたまさにその場所に解放されている自分を発見する。 偶然に立ち寄った寿司屋で突然気を失ってしまったデスは、補助料理人ミド(カン・ヘジョン)の家へ連れて行かれる。 そして、ミドはデスに対し、憐憫から始まった愛情を育てるようになる。

一方デスは、監禁部屋で食べた揚げギョーザから出てきた<青龍>と名の入った伝票か ら、7.5階の監禁部屋の正体を捜し出す。 ついに初めての対面をする日、復讐心で沸き立つデスに、監禁者イ・ウジン(ユ・ジテ)は 、冷静沈着に「死のゲーム」を提案する。監禁された理由を5日以内に明らかにすれば、自分が死のうと。 解けなければデスとミドを殺すと。激高したデスは男に迫るが、殺してしまえば謎は分からないままだ。 デスは、愛する恋人ミドを守るため、5日間の緊迫した中で謎を解いていかなければならない。
ウジンは一体何者なのか。デスを15年間監禁した理由は何か。明らかになった秘密の前に、 二人の男の運命は果たしてどうなるのか。

 

脚本のオリジナリティ、民間の業者が顧客の依頼を受けて人を15年も勝手に監禁する。恨みを晴らすというの発想が素晴らしい。現実としては監禁されたら失踪届が出されるから、警察の捜査でそのうちに発見されるような気もする。裏で警察とつながっているとそうはいかない。また、学校や会社関連で恨みを晴らしたい日本人も沢山いるだろうし、あいつとあいつなどというように顔が浮かぶ人も多いはず。

私が感じた問題点は、学校という公の場所の教室で兄弟が近親相姦しているのを覗き見られて、そのことを人に話されて話題となり、想像妊娠状態になって妹が自殺した。その責任の所在についてです。

映画では近親相姦の現場を覗き見て人に話したことを恨んで、それが妹が死んだ原因として相手を15年間監禁しますが、私は筋が通らないと思います。身勝手な言いがかりですね。大切なのは普段から原因を見抜く正しい目を持っていて、言いがかりに対して即座に反撃することです。

そもそも近親相姦は韓国では違法ではないものの、ドイツでは違法とされています。それは遺伝的に悪影響を与える恐れがあるからで近親結婚も同様に良縁とはされていません。次に学校の教室は公の場であり覗くことに何ら問題はありません。プライバシーを守る目的があるならホテルを利用すべきです。にもかかわらず覗いて人に話したことを恨むなんて。

自分たちの学校の教室で行った近親相姦が100パーセントの原因でしょう。

人の口に戸は立てられないというように、秘密はアッというまに広まるのは自然なこと。なにもおかしくありません。

私がリメイクするなら脚色して15年間勝手な理屈で監禁された恨みを晴らすようにします。近親相姦を人に話したことなど何も問題はない。公の場所で一般には認知されない近親相姦していたお前がすべての原因で、お前が妹を殺した張本人だと言います。皆さんも映画を見て考えてみてください。私の意見がお分かりいただけると思います。

なぜ私がこだわるのかといいますと、漫画ではなく映画は画像を通して人の心に記憶として残りやすく、筋の通らないことを筋が通ると誤って記憶しますと、その人が将来かかわる人に災いをもたらす可能性があるからです。真実をゆがめた誤った考え方は正さないと視聴者の道徳観そのものが捻じ曲げられてしまうと思うからです。

今は筋を通すということがあまり行われていないような気がします。何事も正しく考え理解して正義を見据えていくことも必要かと思います。

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