「婚前特急」 監督 前田弘二 キャスト 吉高由里子 FFビデオ制作

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婚前特急枠.jpg今を楽しく生きるため、5人の男性と同時に付き合っていた独身女性が親友の結婚を機に自分を見つめ直し、運命の相手を見つけるまでをユーモラスに描いた恋愛コメディー。彼氏5人を掛け持ちしながらも、どこか憎めないヒロインを、『蛇にピアス』で数々の映画賞を総なめにした吉高由里子がはつらつと演じる。

冒頭、電車に乗る時にデーブキッスをしていて乗り遅れるシーンから始まります。

人生は時間が限られているから有効に使わないとと言って5人の男性と並行して付き合っている。恋愛とはsex目的なのにそのシーンはなく、それでもわかるように演出されていました。今度お父さんと遊ばない?というと、親子だねというセリフ。親子が女癖が似ているという演出。

「結婚は勢いだというし」というセリフも実感があります。確かに何も分からないまま勢いで結婚する部分がありますから。相手があまり考えていないうちに勢いで結婚に持ち込む。実際はこういうパターンも昔は多かったと思います。今は、数年間も同棲して恋愛と結婚生活をシミュレーションしてから入籍ですから全く変わりましたね。それでも離婚が多いというのは訳が分かりませんけど。

「別れよう、いや付き合っていないから別れることはない、今まで通り身体だけの関係を続けよう」このセリフは何とよく考えられたものでしょう。実際別れ話を出されたときに使えますよね。

人間大切なことは思いやりというセリフもいい。

世間話をしていて、相手が拒否していないことが感じられたら、よかったら少し歩きませんか?と誘う。ナンパ技術そのもの。

透明の指輪、金がないからケースしか買えなかったといいます。それでいいと言って透明の指輪を自分の指にはめて婚約を受け入れる。これもいい演出。最後に透明の指輪は返して殴りますけど。

本棚にはハウツーものの本がいっぱい、なりたい職業がてんこ盛り。こんな演出で男性の心情を表現。

最近の若者たちの考え方はSEXのハードルが低く、並行して複数の相手と付き合うのでしょうか?

5人は非現実的と思います。何故かというと、誰に何の話をしたのか分からなくなるからです。たとえ二人でも難しいですから、多分複数の相手の場合は同じ話題で話をしていく、そうすれば翌週に会った時に話のつじつまが合うからです。それと相手ごとに何を話したのか記録をつけておく。こまめな性格でないと複数の相手と同時進行で付き合うのは難しいと思いますね。

二人が喧嘩してアパートの壁を突き破り隣の部屋に倒れ込みます。そこで、喧嘩は生きている間にやりなさいと言われます。その台詞を言う老婆がなんと、白川和子さん。懐かしいじゃないですか。あの一世を風靡したAV女優の白川和子さんです。このキャストどういう意味があるのでしょうか。若い時はやりたいことをやれ、若い時しかできないんだからと言っているように感じました。AV女優も若い時しかできませんよね。老婆になってからは無理ですから。なんか監督の言いたいことを感じます。

ラストシーンは結婚して旧いヂーゼルカーで去っていきます。電車や新幹線や飛行機ではありません。これはどういう意味があるのでしょうか。婚前特急というタイトルの意味とどうからんでいるのでしょう。人生の限られた時間を有効に使うために5人の男性と並行して付き合っていましたが、最後は二人がぜいたくはできないけれども自分たちのジーゼルエンジンでゆっくり歩んでいく。そんなメッセージでしょうか。

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