「フィラデルフィア」 監督 ジョナサン・デミ キャスト トム・ハンクス デンゼル・ワシントン FFビデオ制作

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フィラデルフィア2のコピー枠.jpg「羊たちの沈黙」でアカデミー監督賞に輝いたJ・デミが、“エイズ“を真正面から描き、世界の注目を集めたヒューマン・ストーリー。フィラデルフィアのエ リート弁護士アンドリューは、ある日エイズを宣告される。それに気付いた会社側は彼を即刻解雇。アンドリューはエイズ患者への不当な差別として訴訟を決 意。しかし彼の弁護を引き受けようという者はいない。彼はやむなくかつて敵だった黒人弁護士ミラーのもとを訪れる。アンドリューの熱意にうたれたミラー は、奇妙な友情を感じながら、法廷に立つことになる……。本作でオスカーを獲得したT・ハンクスの鬼気迫る演技も秀逸だが、それ以上に音楽の使い方が抜 群。ブルース・スプリングスティーンの美しい主題歌に加えて、アンドリューがマリア・カラスのアリアにのせて心情を語るシーンの激しさ、痛々しさは観る者 の心を揺さぶってやまない。(ぴあ映画)

HIV感染はエイズで死の病。一緒の空間にいるだけで感染する気が。握手、同じものを使う、空気感染など、特にゲイに多い病というのが私たちの知識ですね。映画ではこのようなイメージが一般的なものとして描かれてます。
実際、身近に事例がありませんから何も知りません。
ゲイについては、私は全くの素人で何も分かりませんし、同性を愛するということは嫌悪感がある方です。役者にならなくてよかったと思います。同性愛のシーンをやらされたら苦しくて出来ないかもしれません。しかし、ニューハーフなら女性の範疇なので問題ないですね。スナックにもよくフィリピンのニューハーフさんがいましたから。全く女性そのものです。

このような一般的なイメージを元にしたHIVに対する偏見や差別の実態が映画のテーマになっています。
偏見や差別といっても「嫌悪」ではないかと感じました。恐怖感というのは空気伝染しないからありません。また、法律で差別を禁止しているらしいので接近しない付き合い方がイメージとしてあります。映画では図書館で調べ物をしていると個室に移動してはどうかと勧められます。咳をしたり鼻をかむと傍の人は離席していきます。図書館の天井からのアングルが印象的でした。HIVを理由に雇用差別するのは違法行為、不治の病の上に経済基盤を無くして社会的に葬り去るからです。


彼はなぜHIVだと分かりましたか?顔にあざができたからと言います。そうなんだ。彼女は輸血でエイズになったが事務所は首にはならなかった。しかし、アンドリューはゲイでHIVと二重に問題があるため首に。


伝染する恐れがある以上、HIV患者が近くにいない方がよいと感じるのだと思います。映画でも主人公を弁護する弁護士が、「本当に触っただけでは感染しないって断言できるの?」と医者に問うシーンがあります。やはり心配弁護士でも知識不足なんだと思わせます。

HIVの症状で下痢を起こしてトイレに立つのと入れ替わりに画面が切り替わって人が入ってきます。

この伝染の恐れは周りの人もさることながら、本人は更に心を砕くことと思います。もし、妻がいて子供がいてHIVと診断されたらどうなるでしょう。どうするでしょう。家族は同様にふるまってくれるにしても、家族全員に感染症患者の身内だと言う荷物を背負わせることを感じますね。実際サラリーマンをしていた場合自分ならどうするでしょう。考えただけでも恐ろしくなります。

道は二つ、一つは打ち明けて闘病生活に入り、家族に荷物を背負わせて死を待つ。

もうひとつは秘密にして事故死の方法を考える。自殺すると家族に迷惑がかかりますから。自殺に見えない工夫が必要になりますね。

長い間生きているといろんな事故死の話も聞きます。中にはまったく原因不明で子供が小さいのに亡くなる人もみえます。仕事が原因でもないとなるとうかがい知れないこを本人が悩まれた末の判断かもしれないと思ったこともあります。多分誰もが察しているのでしょうがその原因は迷宮入りにします。原因不明のまま姿を消すことが供養ですから。合掌。

ところで長く生きているとどのようなタイプの人間が事故に有って死に急ぐのかが統計的に分かります。やはり若いうちから無茶をする人、非合法ではないもののルールを破るのが好きな人、命にかかわると言われても面白半分に冒険のつもりでやってしますこ人を指しています。

そのような人は中年になっても無茶をする癖が残りますが、体力が衰えていることを計算に入れません。無茶をするということは例えば1/10のリスクがあるとします。無茶にもよりますが分母が分からないところがいいのでしょう。そして分母と分子の数字が同じになった時に事故になるというわけです。ですから若い子の無茶をする習慣は辞めさせた方がいいと思います。分子が分母と同数にならないうちに。しかし、ふざけてばかりいる子供をほほえましく見ている母親に、辞めさせた方がいいとはなかなか言いにくいものです。残念ながら将来その子供は自業自得の結末になる可能性がありますね。

私が25歳の頃、定年前の部長と話していたら、新入社員の女の子を見てこの子は将来妊娠中毒になりそうだなと言っていましたが、数年後その通りに。長老の話は長い経験の中で統計的な傾向を把握していますね。自分がその年齢になるとわかるような気がします。定年を迎える年齢の人にたくさん話を聞くといいと思います。未来が見えるかもしれません。

映画の中では主人公がエイズであることを知っても心底差別しなかったのは家族と恋人だけでした。映画では「ゲイ」の部分と絡めて、HIVに対する差別の元となる嫌悪の部分を演出しています。
弁護士事務所の社長が、「HIVを職場に持ち込んだ」といいますが「HIVはゲイの病気」という先入観があり、自業自得と言っているようにも感じます。
裁判でもゲイの映画館でセックスをしたことはあるかと質問します。3回行って1度セックスしたと応えます。裁判で真実を語ると約束しますがここまで話すのかと思いました。裁判では人種も肌の色も性癖も法廷内と社会では扱いが違うと言います。建前と本音の違いです。

HIV患者にゲイが多いのは事実らししいようです。健全なゲイの人も多いとは思いますが。

どこの会社でもHIVだとわかったら困るでしょうね。多分自主的に会議室をつぶして隔離事務室を作ってそこで仕事をする方が本人も気が楽だし、会社も安心できる、他の社員も安全ということになるのかもしれません。もっともコンピュータ関係のパソコンだけを使う仕事だったらですが。そう考えてみると映画の弁護士事務所がHIV患者の扱いに苦慮して首にしたことは違法ですが気持ちは理解できるように思います。弁護士の仕事は人と会って話すことが仕事ですから感染の危険性を顧客に意識させてしまいます。出来れば上場企業の法務部に就職してパソコンで法律相談対応や書類作成ができたらよかったのかもしれません。


年末調整の申告書で障害者控除を申告しない限り職場にバレる可能性はないらしいですが、私達に重い課題を提案する内容でした。差別は違法だという知識。そして、ゲイに多い病気の恐怖感と男性諸君は自粛しないととんでもないことになる可能性があるぞと言う映画でした。自粛、自粛。

部屋で明日の法廷での質問の練習をするシーンで、アンドリューはマリアカラスのアリアを聴いていて練習にはならず、弁護士は家に帰ってもそのアリアが頭がら離れずBGMとして流れます。いい演出です。

法廷で倒れた後の死期の迫った病室では、弁護士の目線と病人の目線が交互の主観アングルとなります。これもいいですね。

面白いのは弁護士1000人を海に沈めたらどうなるかという質問をすると、世の中がよくなると応えます。なんと二回もこの台詞が出てきます。アメリカの訴訟天国に懲りて比喩していますね。

そして亡くなった後、自宅ではアンドリューの子供時代のビデオを家族が見ています。人生記ビデオですね。人は亡くなっても映像は不老不死ですからその思い出は残せますし、家族の心が癒されます。ビデオの映像を頼りに新たな物語を思い出すこともあるでしょう。人生記ビデオは本人が亡くなった後その素晴らしさを実感できるものですね。

もし私が映画で同性愛を扱うのであれば、男女の恋愛同様に身も心も離れられないドロドロした演出を求めるでしょうね。そこまで描かないと同性愛のリアリティが出ないでしょうから。でも安心してくださいオーディションできちんと愛欲シーンを演じられるか確認しますから。

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