凄いね、映画の試写会に行くと映像が4Kアップコンバートされた映像とよく似たスクリーン映像に驚きます。 FFビデオ制作

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20日と22日に都内と首都圏の映画試写会に行きましたが、両方のスクリーン共に4Kテレビのアップコンバートされた映像によく似ていました。両方の映画共にロケ隊に参加しています。

20日は50人位の会場でした。あまりに映像が美しいので源版を聞いたらDVDだというのです。大型のスクリーンに映った映像はBlu-rau出力と同じでした。機材の詳細は聞きませんでしたが試写室のDVDプレーヤーに4Kアップコンバート機能が付いていると思います。だからとても美しい映像でした。全体に6dbくらい明るく持ちあげてコントラストをつけて画質を上げてある感じ。

そして、22日は新築した映画学校の視聴覚室での試写会。200人も入る立派な視聴覚室での試写で、スクリーンも劇場並みの大きさ。その映像は正に4kアップコンバート映像と思いましたが、Bru-rayではなく映像データをそのまま上映したと聞きました。上映機材も本格的で多分自動的にアップコンバートが働いていると感じました。視聴覚室は映画用ではなく多分ビデオ上映用なので映像は4kテレビ映像の感じでした。

色々聞いてもアップコンバートはかけていない、編集モニターと同じとのことでしたが、いやいや違いますね。スクリーンの映像は美し過ぎて映画の映像ではなくテレビの映像でした。2k映像の明るさをアップコンバートして6db持ち上げてコントラストをつけたような正に4k映像だと感じました。まるでアニメ映像のような鮮やかカラーのシーンもありました。テレビのバラエティ番組のようなカラー映像なのです。

問題は映像が美し過ぎて映画の映像ではない点。グラデーションなんかなくてカラーが派手、コントラストくっきりのテレビ映像でした。

こんな鮮やかな4k映像を真っ暗な映画館で見せられたら2時間は持たないでしょうね。目が痛くなるでしょうから。もともと映画は真っ暗な所で見るから明るくてコントラストが強いと超時間見られないことからコントラストを落として、薄暗い映像にしてあります。そうしないと長時間見られないからです。

映画館は映写システムが業務用なので問題ないと思いますが、試写室の4k映像のような画面を見せられて言葉を失いました。上映する機材によって素材を変えないと別物になってしまうような気がしたからです。

4kテレビが世に出てから4kアップコンバートもついてきました。4kテレビやBlu-rayプレーヤーについています。50型以上のテレビで地デジ放送を見る場合アップコンバートしないと映像が粗すぎて見られないからです。大型テレビを売るための機能ですね。

この機能が映画館以外で上映する映画の映像を勝手に4kテレビ映像に変換しているとしたら困ります。映画らしさが消えて、明るい居間で見るテレビ映像に変わってしまいます。テレビドラマを大きなスクリーンで見る感じになります。

大型スクリーンなのに本当に4k同様の映像でした。技術の進歩に驚かされるとともに映像制作の節目を感じました。

2k映像でも4kにアップコンバートされますからビデオ屋が制作するDVDはお客さんのテレビではBlu-ray近い画質に、Blu-rayは4kに近い画質にアップコンバートされます。それなら4k映像が無くても困らないという気もします。お客さんも簡単に美しい映像が手に入るというわけです。

しかし、古いアップコンバートが付いていないテレビやBlu-rayプレーヤーのお客さんは昔のままの低い画質です。ビデオ屋はお客さんの再生機材買い換えが一巡するまでは今まで通り画質を上げるように高画質処理をしなければなりません。

問題は三重スタジオのモニターを40型から65型に上げる必要があるのか、4kの65型にすれば見える映像世界が変わると感じたからです。Youtubeも65型で見たら更に別モノに映るかもしれません。サブウーハーをつけて65型で映画を見たら映画館の雰囲気が出るでしょう。そのような映像制作環境があれば映像の質も変わるかもしれません。つまり65型モニターを買うかどうか悩んでいるというわけです。レンズも欲しいし、4kサブビデオカメラも欲しいし、予算が限られていますから一つしか選べずとても悩ましいのです。

悩ましかったのですが、結局YAMAHAの高性能TVサラウンドサウンドバーを購入して40型2Kモニターの音響システムだけ改善して継続使用することに。理由はBlu-rayプレーヤーに4kアップコンバート機能が付いていてDVD、Blu-ray画質がワンランクアップしてとても美しい。

SONYプラピアは旧いスタンダードタイプなのに映像がとても美しいです。昔から高画質化対応されているのでしょうね。

流石SONYです。YoutubeもFULUも4K近くまでアップコンバートされて高画質です。65型4Kには劣りますが画質はアップコンバートのおかげでとても美しく4Kに近い画質ですね。そして何より事業資金をプールすることで新しい機材が必要になった時に間に合うということを優先しました。個人事業主で一番大切なのは手元資金を持っていることですから。次のビデオ機材候補はレンズ交換できるムービー用のSONY FS7Ⅱ 150万円がいつ手が届く価格まで下がるのか。4年経てば半額以下になるだろうから貯金しないと。

話を戻して、試写会には録音技師さんがみえていましたので、いろいろ質問させていただきました。音楽はすべて作曲してもらったこと。音楽の立ち上げがとてもスムーズ、ドカンときません。引き映像の台詞は必ずはじめに間をおいてはじめないとセリフが届かない。観客が映像を見てどこか考えるから台詞が聞こえても頭に入らないというのです。ピンマイクとガンマイクと環境音を収集した使い方、音の厚みの出し方、照明の話も出ましたね。音のノーマライズについて、イコライザー調整について、ヘッドホンとスピーカーシステムの違いなど勉強になりました。映像制作はやはり見る環境に合わせて制作する必要がありますね。

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