写真は林道の低い位置にある排水路です。一度台風が来ると排水路に雨水がなが込んで土砂がたまります。3か月に一度は土砂を取り除かないと雨水が溢れて山林の材木を流し始めます。
水がたまっていますから先ずは水路の土砂を一部取り除いて排水します。乾燥してから土砂を土嚢に入れて排出します。
問題は材木価格が低迷していて、誰も山に入らない。山の手入れもしない。だから林道の排水路が詰まったままで放置され、雨水が溢れて山林を流れて木をなぎ倒します。材木価格の低迷は米と同じで政府の政策でこうなっています。
そして農業が崩壊、林業が崩壊して台風の度に流木が流れ出します。だって誰も山に入らないのですから山は荒れ放題、水は川や排水路を流れずに山の低いところを勝手気ままに流れます。
そこで、たとえ自分の関係する所だけでも治山治水を維持して暴れる雨水をコントロールしてやろうという気持ちで排水路を管理しています。先祖の残した山林を管理しないで自分があの世に行ったら山を育てて亡くなった親父にこっぴどく叱られますからね。金にならなくてもやることはやらないといけません。
水路の金網の蓋(圧接型グレーチング)は30キロを超える重さで外したり戻したりするだけでも重労働です。ツルハシを使わないと外せません。金網は入れてあるといいのですが長期間外しておくと間隔が狭くなり入らなくなり地面の動きも感じます。台風の後は水の流れを点検する訳ですが、オーバーフローした痕跡があると必ず対策を打ちます。そうすることで台風の時も林道を流れる水の様子が頭に浮かびます。幾ら降っても排水路が機能していればキチンと水路に水が流れていきます。
結構工夫する所と重労働があり、映像を製作するときのような楽しさもあります。溝の鉄製のふたは5000円以上する様で昔盗まれたことがありますね。
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