凄いね、東京地方裁判所の建造物侵入、窃盗の裁判は他人事とは思えない  FFビデオ制作

| コメント(0) | トラックバック(0)

高等裁判所全景大DSC_3473のコピー.jpg

東京地方裁判所の刑事事件を傍聴していたら、身につまされました。被告は65歳くらいで窃盗を繰り返していました。直立不動で裁判官の話を聞く態度に慣れを感じました。

60歳を超えて窃盗を繰り返す被告、何度も刑務所とシャバを行き来しています。検事もあきれ顔。弁護士も被告の反省文を提出して被害も2万円と少なく状況を斟酌して刑を軽くしてほしいと頼みます。しかし、裁判官は本人の話を聞くことで反省文は取り下げに。

①60歳を超えて収入が亡くなった場合、生活保護を申請すること。生活保護を受けないで窃盗で収入を得る場合、その金は孫の小遣いにも使えない。検事からなぜ生活保護を受けないのかと追及されます。生活保護は日本の高齢者のセーフティネットですから活用すべきです。活用しないで犯罪に走ると日本の社会がダメになります。

②どうして、窃盗を繰り返すのかと20歳代の検事に聞かれて、被告人は「生業」(働いて生活費を稼ぐ事)についていなかったことが原因と答えました。これは意味のあることで、若いうちにきちんとした仕事について働いていなかったために、年老いて金が無くなり、いろんな状況から生活保護も申請せず、窃盗を繰り返した。若いうちから「正業」についていないと、年老いてから仕事にも就けなくなり小遣いもなくなるようです。人生はやはり苦労して働いて金を稼ぐ必要があるのかもしれません。

今考えるとサラリーマンは一部自由を認められた労働者。決して奴隷ではありません。時間や規則に縛られて長年働き僅かの退職金をもらいます。しかし、退職金が無い場合、老後はとても大変なことに。退職金があってもぎりぎりですから。

だから被告が言った「生業」に付けばよかったはとても意味が深いと感じました。老後はとても厳しいですから若いうちに苦労して「生業」に就くべきなのかもしれません。人生楽をしていたら老後はキツイトいうことです。楽している人は覚悟しておくべきですね。

③被告は、たった2万円も返済して示談できない状況になっていました。余罪があるにしても100万もあれば全部示談できそうでしたが,、本当に金が無くなると大変です。いつも3年くらいは働かなくても生活できるようにしたいものと言われています。

④検事は悪事を次々に上げて悪意とか、常習犯とか、バールでドアを開けたのは乱暴だとか、被告を非難する言葉を機関銃のように撃ちまくります。

確かに人間は遊び癖がつくと止められません。会社でも同様で人の性格はなかなか変わりません。つまり馬鹿は死ななきゃ治らないが「正解」だと言う人もいます。人生の縮図を見るような裁判でした。

そして、被告の主張は身勝手な言い訳としか聞こえず、検事の主張ばかりが目立つ裁判でした。判決が気になりますね。

生活に密着した裁判は人生の裏の裏まで見るようで、映画の脚本になりますね。私達のこれからの人生が見通せる裁判だと感じました。

昔、労働組合をやっていた頃、書記局では警察に捕まった時は完全黙秘を通す。警察は家族が泣いている世間から村八分にされているというのは常套手段。追い詰めてとにかく罪を認めさせる手口と言われていましたね。先輩労組の委員長が熱弁をふるっていました。当時警察は事件の片をつけたいのでとにかく誰でもいいから犯人が必要と言われていました。それで一件落着ですから。労働組合とは言え当時は活動家意識でしたね。

私も労働関連の判例をジュリストなどで読んでいましたし、警察の誘導訊問にどう対応すべきか、勉強していた時期もありました。当然団体交渉にも判例は使えます。しかし、結局30年前に労組の活動家は卒業しましたから今では右でも左でもなく日本男児としての生き方を尊重しています。子供たちの人生を花開かせる次世代へ平和を残すことに気をつけています。外国の植民地にされては困りますから。

 

また、別のクレジットカード詐欺裁判では被告が中国人でした。流暢な中国語を話す同時通訳が書記の横についていました。被告は若い男で、手錠、腰ベルト、腰縄までつけて法廷を出ていく姿に厳重さを感じました。牛のように腰に1センチも太さのある綱をつけて後ろから警備員が付いていきます。被告は家畜のように扱われるのですね。凄いね、東京地方裁判所。

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://www.ffvideo.biz/mt/mt-tb.cgi/291

コメントする

homepage_bnr.gif

カテゴリ

ウェブページ

タグクラウド