凄いね、地方裁判所オレオレ詐欺の判決は厳罰? FFビデオ制作

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前回の霞ヶ関駅取材で訪れた東京地方裁判所法廷(高等裁判所ではありませんでした。同居しているため勘違いです)の平成27年刑時事件(オレオレ詐欺)の詐欺未遂、詐欺の判決の傍聴に行きました。ロビーで本日の法廷を調べて傍聴します。

ご起立くださいの声に傍聴席も起立。

開廷します。被告人は立って前に、言い分は前回聞きました。

判決

主文、被告人を懲役3年にする。拘留期間はこの中に参入します。

 

罪の事実

被告人は他人になり済まし、84歳の老人から孫といつわり100万円、旅行業者従業員になり済まして現金を受け取った。

被告人は老人ホーム従業員になり済まし高齢者から1000万円、太陽光発電の権利解約と偽り高齢種から300万円を受け取った。

それぞれ偽りの領収書を発行。

オレオレ詐欺と認識しながら多額の現金を受け取っていたと認識できる。

金はコインロッカーで受け渡していた。自分の仕事は詐欺の現金受け取り役と認識して領収書を書いていた。

裁判官は弁護人の主張に一つづつ回答し、主張は全部認めませんでした。

そして、最後に検察側の主張に信頼性があった、で締めくくられました。

 

当判決は有罪なので2週間以内に高等裁判所に上告できます。

以上

閉廷。

やはり被告人、弁護人の主張は退けられ、検察の主張が認められて懲役3年に。

被告は一生懸命にいいわけ、言い逃れをしますが、自己主張だけなので全部裁判官に否定されました。つまり証拠を積み上げる。第三者の証言があることが必要と感じました。検察の主張を被告が認めるとやはり負けてしまいますね。検察の主張を逐一否定しないと。しかし、証拠がありますからできません。

裁判官は多分過去の判例集を持っていて、被告の自己主張は全部判例から類似のものを探して整合性を取っているなと感じました。これは他の国家試験の過去問と同様で、類似の問いに対しては既に回答が出ているというわけです。だから被告の自己主張などは簡単に否定されてしまう。それが納得感のある言葉で否定します。裁判官が考えたのではなく過去の判例から持ってきたと思います。過去の類似判例は多くの人の目を経ていますから内容も妥当というわけです。

では被告人は裁判を有利にするためにどのように主張すればいいのでしょうか。多分検事の主張の幾つかをひっくり返す主張を考える。今回の場合は自筆の領収書があり、被害者がいて、顔が割れていて、オレオレ詐欺で言い逃れは困難な状況でした。

世間で大きな問題となっているオレオレ詐欺の判決ですから、一罰百戒の意味もあり厳罰になったと感じました。

法廷での内容は概要にとどめています。判決の進行は口頭ですから速記ができないので全部の記録は無理です。

映画脚本素材としての法廷傍聴は今後の課題です。犯罪の臭いのする仕事はやはりまずいと思います。裁判で負けてしまいますから。

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