東京駅について懐かしい大手町界隈を少し散歩。30年前に勤めていた場所。新幹線で出張する時に10分前に走っていけば乗れたという便利のいいところ。
今は会社の入っていたビルの近くのビルの多くが新しくなっていますが、何と昔入っていたビルは今も残っています。知人がそのビルの会社に勤めていてどうして建て替えないのかと聞きましたら、コンピュータビルなので耐震設備が整っていて今でも安全性に問題が無いからとのこと。
恐るべき金が掛けられていたらしい。当時も古かったのに、それから30年経ってもまだ使用されているなんて凄いです。テナントで収支が取れているからこそビルは残っていると思います。
東京のビルは新しくてもテナントが入らなくなれば取り壊してマンションが建つのは当たり前。採算の取れる間は存続しますが採れなくなれば即売却、取り壊しという戦国時代の様な東京です。私の会社が入っていた某コンピュータセンタ用に建てたコンピュータビルはとても立派なビルで一階にホールまでありましたが、昔は海だったとかいう理由で地盤に問題ありとかでコンピュータセーターに嫌われてあっという間に取り壊されてマンションが建っていたのには度肝を抜かれました。東京のビル事情はとても厳しいのです。企業は償却年数など気にせず採算性しか見ていません。
大手町は三菱地所が多くを持っていると聞いていますが、どれもこれも一流企業の大きなビルや系列企業テナントばかりで恐れ入ります。
もし、定年まで大手町の会社にいて再雇用可能なら、首になるまで多分辞めない魅力的な大手町です。世界の中の日本、日本の中の東京、その中心地である大手町は夢の世界だと思います。それほど素晴らしいところ。人生を変えてしまう魅力があります。
しかし、それは受動的人生で、自由自在に生きる能動的人生とは異なります。どちらが良いというものではなくその人の会社における立場や生活環境が大きくかかわりますので、人それぞれの生き様ということになるでしょう。本人が納得する生き方であればそれでいいと言われています。人生いろいろですから。
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