ホテルオークラレストラン「ゆりの木」で「海の幸丼」をいただきました。さすがオークラだけあって部屋の光線が美しい。器も美しい。ネタは特上、茶わん蒸しにはシイタケが入っていました。箸置きもとても美しい。今度三重スタジオで茶わん蒸し作りたい。
これだけ美しくて美味しいのに1650円はリーズナブル。東京国立博物館のレストランだけのことはあります。博物館同様素晴らしいです。
でも、国立博物館は広くて広くてくたくたになりました。途中で帰ることに。
今回の目的は特別展、「やまと絵」その素晴らしさは日本に生まれてよかったと思うほどでした。
よくよく考えてみるとこの至高の美術作品は貴族が作家を雇って作らせたもの。貴族は仕事をしないので芸術に丸まる時間が割けます。だから絵師を育てて最高の作品を作らせた。
西洋でも同じ。植民地から金を吸い上げて自分たちは働かず、芸術に時間を割いていた。そう、歴史に残る作品は貴族階級が金に糸目なくのめりこむことにより作られる。そう思いました。日本も西洋もきっと同じ構図で国宝を作らせたのでしょう。
毎日働いていてはこんな作品に出合うこともありませんし関心も持てません。仕事のことしか考えていませんから。端らずに遊びつくす人こそ歴史に名を残すのだろうなと。牧野万太郎も同様です。金を使うことしか知らない。そして自分のやりたいことだけ追及していく。すると名を残せる。
そんな構図が浮かんできました。
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